
皆さんこんにちは
有限会社スパークルの更新担当の中西です。
さて今回は
「防錆工事って、どんな仕事なんですか?」
「一日中ペンキ塗ってるだけ?」
と聞かれることがよくあります。
たしかに、
塗装の仕事と重なる部分も多いですが、
防錆工事は
「サビを止める」「構造物の寿命を延ばす」
という明確な目的を持った、
かなり“技術寄り”の仕事でもあります
今日は、
防錆工事職人の一日を追いながら、
現場で何を考え、何をしているのか
どんなところに気をつけているのか
この仕事ならではのやりがいや大変さ
を、少し本音まじりでお話してみたいと思います
防錆工事の現場は、
工場の鉄骨やタンクの上
高架橋の裏側
屋上の鉄骨架台
港湾施設や屋外階段
など、足元が悪かったり高所だったりする場所が多くなります。
そのため、朝一番は必ず
今日の作業場所の確認
足場・高所作業車の安全確認
使用する工具・機械の点検
熱中症・強風・雨など、天候リスクの共有
からスタートします。
「命綱がちゃんとかかっているか」
「足場に浮きやガタツキがないか」
ここをおろそかにしてしまうと、
作業以前に“人の命に関わる”ので、
毎日真剣にチェックしています⚠️
今日の現場は、
築20年以上の工場の鉄骨梁と柱の防錆工事。
旧塗膜のチョーキング(白化)
部分的なふくれ・はがれ
ボルト周りの進行サビ
が見られる状態です。
ここでまず行うのが ケレン(素地調整)。
スクレーパー(皮スキ)
サンダー
ワイヤーブラシ
必要に応じてブラスト
などを使い分けて、
サビと弱った塗膜を徹底的に落としていきます。
表面サビだけで、鉄自体はまだしっかりしているか
指で押しただけでへこむような“腐食レベル”に達していないか
ボルトや接合部のまわりに、見えにくいサビが隠れていないか
ケレンすると、
塗装がはがれた部分から
「本当の状態」が見えてきます。
「思ったよりサビが進んでいるな」
「この部分は補強をかけた方がいいかもしれない」
そんな気づきがあれば、
写真に残して現場代理人やお客様に報告
防錆工事は、
「ただ言われたところを塗り替える」のではなく、
現場の実情に合わせて“最善の処置”を一緒に考える仕事
だと感じています
ケレンは全身を使う“体力仕事”です。
特に夏場は、
ヘルメット
防じんマスク
安全帯
を装着したままなので汗だく
短い休憩時間ですが、
水分・塩分補給
今日の進捗確認
危険ポイントの再確認
をしながら、
午後の段取りをチームで共有します
ケレンが終わった部分から、順次
防錆プライマー(下塗り材) を塗っていきます。
ローラー
刷毛
吹き付け
現場環境や形状に合わせて塗り方を使い分けます。
ケレン後の素地に、ケレン粉やホコリが残っていないか
規定量のシンナーで希釈できているか(濃すぎ・薄すぎはNG)
所定の膜厚がしっかり確保できているか
下塗りは、最終的には上塗りに隠れて見えなくなりますが、
サビを止める“薬”としての役割はここがメインです。
「上から何を塗るか」よりも、
「下にどれだけいい防錆層を作れるか」の方が大事
と言っても言い過ぎではないくらい、
集中して取り組む工程です
高所でのケレン・塗装作業は、
体力だけでなく
集中力 も必要です。
お昼はしっかり食べて、
一旦“現場モード”から離れることで、
午後の作業のミスや事故を防ぎやすくなります。
天気や進捗状況を見ながら、
「午後はここまで仕上げよう」
「明日はこの面を優先しよう」
といった段取りも、
この時間に現場代理人と話すことが多いです
下塗りが規定時間乾燥したら、
中塗り・上塗りへと進みます。
工場の鉄骨なら
耐候性の高いウレタン樹脂塗料
フッ素樹脂塗料(長期仕様の場合)
などがよく使われます。
「防錆」と聞くと機能面がメインですが、
色やツヤの選び方も意外と重要です。
汚れが目立ちにくいグレー・ベージュ系
サビが発生したらすぐ分かるように、あえて明るめの色
工場のイメージカラーに合わせて統一感を出す
など、
お客様と相談しながら決めることもあります
また、上塗りは
「次の点検で異常を見つけやすくする」という役割 もあります。
ふくれ
色ムラ
割れ
などが見えやすい仕上がりになっていると、
少しの異変にも気づきやすくなり、
早期対策につながります
塗装が終わったら、
養生シートやマスキングテープの撤去
ペンキ缶やゴミの回収
足場周り・通路の安全確認
などを行い、
現場を“使う人にとって安全な状態”に戻します。
最後に、
塗り残しがないか
塗りムラがないか
指触乾燥しているか
を全員で確認し、
必要があればその場で手直しをします。
事務所や車で、
工程ごとの写真整理
使用材料のロット・数量の記録
明日の天気と作業内容の確認
を行います
防錆工事は、
「どんな素地に、どの材料を、何回塗ったか」 が
品質を証明する大事な情報になります。
日報や写真は、
「その現場のカルテ」
のようなものですね
夏場の屋外・高所はとにかく暑い
冬場は手がかじかみ、塗料の乾きも悪くなる
危険と隣り合わせだから、常に緊張感が必要
天候に左右されて、予定通り進まないことも多い
正直、「楽な仕事です」とは言えません
自分の仕事が“目に見える形で残る”
→ 完成した鉄骨や階段、タンクを見ると誇らしい気持ちになります。
事故やトラブルを“未然に防いでいる”実感がある
→ 「あの時きちんと防錆しておいたから、今も安心して使えている」
そう思えるのは、この仕事ならではのやりがいです。
お客様からの一言が本当にうれしい
→ 「キレイになったね」
「これでしばらく安心できるよ」
そんな言葉が、次の現場への力になります
建設業界全体がそうですが、
防錆工事の世界も
職人の高齢化
若手不足
が課題になっています。
でも実際に中にいる身としては、
図面を読む力
材料の知識
現場の段取り力
チームで安全を守るコミュニケーション力
など、
「手に職」以上に、いろんな力が身につく仕事だと感じています
「形に残る仕事がしたい」
「技術を身につけて食べていきたい」
「地味だけど、人の役に立つ仕事がしたい」
そんな人には、
防錆工事の世界はきっと面白いと思います✨
防錆工事の一日は、
安全確認 → ケレン → 下塗り → 中塗り・上塗り → 片付け → 記録
の積み重ね
ケレンと下塗りが、防錆性能を左右する心臓部
現場での判断力・段取り力・チームワークが欠かせない
大変なことも多いけれど、
「構造物の寿命を延ばす」「事故を未然に防ぐ」という大きな役割がある
もし今、
工場や倉庫、ビル、橋梁などのサビに悩んでいるオーナー様・管理者様は、
「どこに頼めばいいか分からない」
と迷うかもしれません。
そんなときは、
防錆工事を専門にしている業者に、一度話を聞いてみてください
私たちは、
サビと本気で向き合いながら、
「壊して建て替える」のではなく「今あるものを長く大事に使う」ためのお手伝い を
これからも続けていきたいと思います️✨
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皆さんこんにちは
有限会社スパークルの更新担当の中西です。
さて今回は
皆さんは「サビ」と聞くと、どんなイメージがありますか?
手すりが茶色くなってボロボロ…
階段のふちが欠けていて危なそう…
工場のタンクや配管がくすんでいて、ちょっと不安…
こんな光景を、どこかで一度は見たことがあるのではないでしょうか。
実はサビは、
「見た目が汚い」だけの問題ではなく、
安全・コスト・信頼に直結する重大なリスクなんです⚠️
今回は、防錆工事の現場から、
サビがなぜ危険なのか
防錆工事でどんなことをしているのか
建物や設備のオーナーさんが、今日からできる“サビ対策の考え方”
を、できるだけわかりやすくお話していきます
サビの正体は、
鉄が空気中の酸素や水分、塩分などと反応して
酸化鉄という別の物質に変わってしまうこと。
つまり、サビが出るには
鉄(鋼材)がある
酸素がある
水分や塩分がある
この3要素がセットになっている必要があります。
逆に言うと、
「この3つのうちのどれかをうまくコントロールできれば、サビはぐっと出にくくなる」
ということでもあります
防錆工事というのは、
塗装や被覆、防食仕様などで“その条件を崩す仕事” と言い換えることができます。
「多少サビていても、まだ使えるから大丈夫でしょ」
そう思ってしまう気持ちも分かります。
ですが、サビを放置しておくと
1️⃣ 強度が落ちていく
鉄がサビると、元の鉄が少しずつ削られていきます。
表面だけならまだしも、
内部まで進行すると「見た目以上に弱くなっている」ことも。
階段の踏板
手すり
高所足場
看板の支柱
工場のタンク・配管
など、人が乗る・支える・液体やガスを入れる部分の強度低下は、
重大事故につながる可能性があります⚠️
2️⃣ サビの下で劣化が広がる
表面にポツポツとサビが見え始めた時点で、
塗膜の下ではすでにサビが広がっていることも珍しくありません。
「ちょっと茶色いだけ」に見えても、
実際にケレン(サビ落とし)してみたら
中までボロボロだった… というケースも多いです
3️⃣ 補修コストが“あと回しにした分”跳ね上がる
サビは自然に治りません。
進行すればするほど
ケレンの手間が増える
鋼材の交換が必要になる
周辺部まで巻き込んで補修範囲が広がる
つまり、
「まだいけるだろう」と先送りにしてきた分、
まわりまわってコストとして返ってくる
ということでもあります
防錆工事というと
「ペンキを塗る仕事でしょ?」
とよく言われますが、
塗る前の下地処理こそが最重要ポイントです。
ここでは、大まかな流れをご紹介します
まずは現場を見なければ話が始まりません。
サビの進行具合(表面サビ/進行サビ/孔食など)
既存塗膜の状態(ふくれ・割れ・はがれ)
使用環境(海に近い/工場内で薬品がある/屋内外 など)
鋼材の種類や構造(H鋼・チャンネル・配管・タンク)
これらを確認し、
「どこまで既存を活かせるか」
「どこからは交換・補強が必要か」
を見極めます。
現場でのチェックは、
目だけでなく、手触り・叩いた音・においなども手がかりです。
防錆工事の出来を左右するのが、このケレン作業です。
サンドペーパー・ワイヤーブラシ・皮スキ
グラインダー
ブラスト(ショットブラスト・サンドブラスト)
など、現場の状況に合わせて使い分けながら、
浮いているサビ
浮き・はがれを起こしている塗膜
汚れ・油分
をしっかり落としていきます。
ここを中途半端にすると
新しい塗装の密着が悪くなる
数年でまた同じところからサビが出る
など、“やり直し工事”になりかねません⚠️
見た目にはあまり派手ではないですが、
職人として一番気合を入れている部分でもあります
ケレン後は、素地がむき出しの状態です。
ここにまず 防錆性能を持った下塗り材(プライマー) を塗布します
エポキシ系防錆プライマー
無溶剤系
速乾タイプ
など、用途や環境に応じて使い分けます。
下塗りは、
「上塗りを乗せるため」だけでなく
「鉄と酸素・水分を遮断する壁を作る」
役目も持った、とても重要な工程です✨
下塗りで防錆の土台をつくったら、
次は中塗り・上塗りで仕上げていきます。
耐候性(紫外線・雨・風に強い)
耐薬品性(工場など特殊環境)
色・ツヤ・意匠性
など、目的に応じた塗料を選定し、
規定の膜厚を確保しながら塗り重ねます。
このとき、
「見た目のキレイさ」だけに気を取られず、
膜厚・塗りムラ・乾燥時間 などをきっちり管理することが大切です⌛
私たちが日々の現場で意識しているのは、
単に「塗り替える」ことではなく、
「この構造物を、何年延命させたいのか?」
をお客様と共有することです。
10年もたせたいのか
5年だけ耐えれば、その先に更新計画があるのか
海側でかなり厳しい環境なのか
工場停止ができず、短期間しか工事できないのか
条件によって、
使う材料・工法・施工スケジュールは大きく変わります。
「一番良い塗料を使えばOK」ではなく、
現場環境
予算
使用年数の見込み
を踏まえて、最適な“落としどころ”を探ることが、防錆工事のプロの役割だと思っています
建物や設備の点検項目に、
「鋼材のサビ・塗膜の状態」 をぜひ入れてください。
色あせ
塗膜のふくれ
ポツポツとしたサビの発生
こうした“初期サイン”を見逃さずに対処することで、
大規模な補修を避けられる可能性が高くなります✨
よくあるのが
「さすがにマズいな」と感じてから連絡
現場を見てみたら、すでに鋼材交換レベルだった
というパターンです
「ちょっとサビが増えてきたな」
「以前よりも塗膜のツヤがなくなってきたな」
くらいのタイミングで相談していただけると、
まだ“塗装で守れる範囲”のことが多く、
コスト面でも有利です
防錆工事の見積もりは、
パッと見た金額だけで比較すると、
「A社は安い」
「B社は高い」
となりがちです。
ですが、
ケレンのグレード・下地処理の丁寧さ・使用材料 などを見ていくと、
安いけれど、下地処理が最小限で長持ちしない
一見高いが、ケレンから塗装までしっかり仕様が組まれている
といった違いがある場合も多いです。
ぜひ、
「どこまでケレンしてくれますか?」
「何を使って、何回塗りですか?」
といった具体的な中身も、
遠慮なく質問してみてください
サビは、強度低下・事故・補修コスト増につながる見えない敵
防錆工事は、ケレン・下塗り・中塗り・上塗りを通して
鉄を酸素・水分・塩分から守る仕事
早めの点検・早めの対策が、結果的にいちばん安く・安全な選択
見積もりは「金額」だけでなく「工程の中身」で比較することが大切
もし、
工場の鉄骨やタンクのサビが気になっている
倉庫の階段や手すりがボロボロになってきた
橋梁・看板・高所設備の安全が不安
そんなお悩みがあれば、
「まだ大丈夫かな…」と我慢する前に、
一度防錆工事の専門業者へ相談してみてください
防錆工事は、
目の前のサビを消す工事ではなく、
未来の事故とムダを減らす“守りの投資” です✨
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