
皆さんこんにちは
有限会社スパークルの更新担当の中西です。
さて今回は
皆さんは「サビ」と聞くと、どんなイメージがありますか?
手すりが茶色くなってボロボロ…
階段のふちが欠けていて危なそう…
工場のタンクや配管がくすんでいて、ちょっと不安…
こんな光景を、どこかで一度は見たことがあるのではないでしょうか。
実はサビは、
「見た目が汚い」だけの問題ではなく、
安全・コスト・信頼に直結する重大なリスクなんです⚠️
今回は、防錆工事の現場から、
サビがなぜ危険なのか
防錆工事でどんなことをしているのか
建物や設備のオーナーさんが、今日からできる“サビ対策の考え方”
を、できるだけわかりやすくお話していきます
サビの正体は、
鉄が空気中の酸素や水分、塩分などと反応して
酸化鉄という別の物質に変わってしまうこと。
つまり、サビが出るには
鉄(鋼材)がある
酸素がある
水分や塩分がある
この3要素がセットになっている必要があります。
逆に言うと、
「この3つのうちのどれかをうまくコントロールできれば、サビはぐっと出にくくなる」
ということでもあります
防錆工事というのは、
塗装や被覆、防食仕様などで“その条件を崩す仕事” と言い換えることができます。
「多少サビていても、まだ使えるから大丈夫でしょ」
そう思ってしまう気持ちも分かります。
ですが、サビを放置しておくと
1️⃣ 強度が落ちていく
鉄がサビると、元の鉄が少しずつ削られていきます。
表面だけならまだしも、
内部まで進行すると「見た目以上に弱くなっている」ことも。
階段の踏板
手すり
高所足場
看板の支柱
工場のタンク・配管
など、人が乗る・支える・液体やガスを入れる部分の強度低下は、
重大事故につながる可能性があります⚠️
2️⃣ サビの下で劣化が広がる
表面にポツポツとサビが見え始めた時点で、
塗膜の下ではすでにサビが広がっていることも珍しくありません。
「ちょっと茶色いだけ」に見えても、
実際にケレン(サビ落とし)してみたら
中までボロボロだった… というケースも多いです
3️⃣ 補修コストが“あと回しにした分”跳ね上がる
サビは自然に治りません。
進行すればするほど
ケレンの手間が増える
鋼材の交換が必要になる
周辺部まで巻き込んで補修範囲が広がる
つまり、
「まだいけるだろう」と先送りにしてきた分、
まわりまわってコストとして返ってくる
ということでもあります
防錆工事というと
「ペンキを塗る仕事でしょ?」
とよく言われますが、
塗る前の下地処理こそが最重要ポイントです。
ここでは、大まかな流れをご紹介します
まずは現場を見なければ話が始まりません。
サビの進行具合(表面サビ/進行サビ/孔食など)
既存塗膜の状態(ふくれ・割れ・はがれ)
使用環境(海に近い/工場内で薬品がある/屋内外 など)
鋼材の種類や構造(H鋼・チャンネル・配管・タンク)
これらを確認し、
「どこまで既存を活かせるか」
「どこからは交換・補強が必要か」
を見極めます。
現場でのチェックは、
目だけでなく、手触り・叩いた音・においなども手がかりです。
防錆工事の出来を左右するのが、このケレン作業です。
サンドペーパー・ワイヤーブラシ・皮スキ
グラインダー
ブラスト(ショットブラスト・サンドブラスト)
など、現場の状況に合わせて使い分けながら、
浮いているサビ
浮き・はがれを起こしている塗膜
汚れ・油分
をしっかり落としていきます。
ここを中途半端にすると
新しい塗装の密着が悪くなる
数年でまた同じところからサビが出る
など、“やり直し工事”になりかねません⚠️
見た目にはあまり派手ではないですが、
職人として一番気合を入れている部分でもあります
ケレン後は、素地がむき出しの状態です。
ここにまず 防錆性能を持った下塗り材(プライマー) を塗布します
エポキシ系防錆プライマー
無溶剤系
速乾タイプ
など、用途や環境に応じて使い分けます。
下塗りは、
「上塗りを乗せるため」だけでなく
「鉄と酸素・水分を遮断する壁を作る」
役目も持った、とても重要な工程です✨
下塗りで防錆の土台をつくったら、
次は中塗り・上塗りで仕上げていきます。
耐候性(紫外線・雨・風に強い)
耐薬品性(工場など特殊環境)
色・ツヤ・意匠性
など、目的に応じた塗料を選定し、
規定の膜厚を確保しながら塗り重ねます。
このとき、
「見た目のキレイさ」だけに気を取られず、
膜厚・塗りムラ・乾燥時間 などをきっちり管理することが大切です⌛
私たちが日々の現場で意識しているのは、
単に「塗り替える」ことではなく、
「この構造物を、何年延命させたいのか?」
をお客様と共有することです。
10年もたせたいのか
5年だけ耐えれば、その先に更新計画があるのか
海側でかなり厳しい環境なのか
工場停止ができず、短期間しか工事できないのか
条件によって、
使う材料・工法・施工スケジュールは大きく変わります。
「一番良い塗料を使えばOK」ではなく、
現場環境
予算
使用年数の見込み
を踏まえて、最適な“落としどころ”を探ることが、防錆工事のプロの役割だと思っています
建物や設備の点検項目に、
「鋼材のサビ・塗膜の状態」 をぜひ入れてください。
色あせ
塗膜のふくれ
ポツポツとしたサビの発生
こうした“初期サイン”を見逃さずに対処することで、
大規模な補修を避けられる可能性が高くなります✨
よくあるのが
「さすがにマズいな」と感じてから連絡
現場を見てみたら、すでに鋼材交換レベルだった
というパターンです
「ちょっとサビが増えてきたな」
「以前よりも塗膜のツヤがなくなってきたな」
くらいのタイミングで相談していただけると、
まだ“塗装で守れる範囲”のことが多く、
コスト面でも有利です
防錆工事の見積もりは、
パッと見た金額だけで比較すると、
「A社は安い」
「B社は高い」
となりがちです。
ですが、
ケレンのグレード・下地処理の丁寧さ・使用材料 などを見ていくと、
安いけれど、下地処理が最小限で長持ちしない
一見高いが、ケレンから塗装までしっかり仕様が組まれている
といった違いがある場合も多いです。
ぜひ、
「どこまでケレンしてくれますか?」
「何を使って、何回塗りですか?」
といった具体的な中身も、
遠慮なく質問してみてください
サビは、強度低下・事故・補修コスト増につながる見えない敵
防錆工事は、ケレン・下塗り・中塗り・上塗りを通して
鉄を酸素・水分・塩分から守る仕事
早めの点検・早めの対策が、結果的にいちばん安く・安全な選択
見積もりは「金額」だけでなく「工程の中身」で比較することが大切
もし、
工場の鉄骨やタンクのサビが気になっている
倉庫の階段や手すりがボロボロになってきた
橋梁・看板・高所設備の安全が不安
そんなお悩みがあれば、
「まだ大丈夫かな…」と我慢する前に、
一度防錆工事の専門業者へ相談してみてください
防錆工事は、
目の前のサビを消す工事ではなく、
未来の事故とムダを減らす“守りの投資” です✨
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