
皆さんこんにちは
有限会社スパークルの更新担当の中西です。
さて今回は
~“錆を止め、寿命を伸ばす”~
防錆は診断→下地→塗装系→検査→記録の順番がすべて。ここを外さなければ、橋梁・タンク・配管・鋼構造は静かに長持ちします。今日は腐食メカニズム/表面処理グレード/重防食塗装の設計/気象・露点管理/検査と写真台帳まで、現場でそのまま動く“型”に落とし込みました。
目次
腐食三要素:水分+酸素+電位差⚡
加速要因:塩分(海浜・凍結防止剤)、温度変化、汚れ・滞留水、異種金属接触。
環境目安:屋内(C1–C2)<都市部(C3)<工業・海浜(C4–C5)と理解し、塗装系・膜厚を合わせる。
外観:赤錆・膨れ・剥離・端部のアンダーカット
旧膜:層構成・鉛含有の有無(安全対策へ直結)
付着・膜厚:クロスカット/付着試験、乾膜厚(DFT)計測
表面塩分:試験紙でCl⁻をチェック(海浜域は特に)
→ **“どこが原因・どれだけ進行・何を守るか”**を1枚の診断票に。
素地調整:ケレン(手工具St2/動力St3)、ブラスト(Sa2.5)で錆・旧膜・ミルスケール除去
粗さ(アンカーパターン):Rz 40–75μm目安。粗さが付着力を生む
エッジ処理:面取り+ストライプコートで端部の早期剥離を予防
清浄度確認:粉じん/油分/塩分の再付着を最終拭き取りでゼロへ
一般環境:エポキシ下塗り→中塗り→ポリウレタン/フッ素上塗り
海浜・重防食:無機ジンク/亜鉛リッチ→高ビルドエポ→フッ素/無機有機ハイブリッド
高温配管:耐熱無機ジンク→シリコン系上塗り
CUI(保温材下腐食):疎水型高耐熱エポ+断熱材の開放排水ディテール
金属溶射(Zn/Al):長期防食が必要な橋梁・桁端で有効
カソード防食:水中・地中・タンク底板は塗装+犠牲陽極/外部電源の複合で
設計は環境・温度・薬品・予算・停止可否の5条件で最適化。
施工窓口:気温/湿度/露点差(基材温度−露点≥3℃)
風・直射:レベリング不良・ピンホールの原因→時間帯と希釈で制御
可使時間:2液系の**可使時間(ポットライフ)**を超えた塗料は使わない
乾燥:指触→半硬化→重ね塗り間隔を仕様書で厳守
WFT/DFT:ウエットゲージ→乾膜厚計で層ごとに記録
付着・ピンホール:引張試験/ホリデーテスト(導電性下地)
外観:ムラ・たれ・塵噛み・端部の未塗
写真台帳:Before→素地調整→層間→完成を同アングルで
QCP/ITP:検査の誰が・いつ・何をを文書化し、是正票でクローズ
有機溶剤:換気・防爆・有機溶剤作業主任者配置
鉛含有旧膜:養生・飛散防止・産廃管理・特殊健診
高所・狭所:足場・親綱・フルハーネス、送気マスク
火災・静電気:アース・火気管理・消火器・防爆照明
近隣:飛散/臭気/騒音の事前説明と計測ログ
下地処理グレード(St3/Sa2.5 等)
膜厚合計と層構成(例:下100+中100+上40 μm)
エッジ補強・ストライプの有無
気象条件・露点管理の記録方法
試験項目(膜厚・付着・ホリデイ)と保証範囲
安全・鉛対策・産廃費の扱い
☐ 診断票(塩分・膜厚・旧膜)
☐ 下地処理(グレード・粗さ)
☐ エッジ面取り・ストライプ実施
☐ 気象・露点差3℃以上
☐ 各層WFT/DFT記録
☐ 付着・ピンホール試験
☐ 写真台帳・是正票・安全日誌
まとめ
“下地で決め、膜厚で守り、記録で証明する”。この順序を徹底するほど、設備は静かに長寿命化します。まずは診断票と**QCP(品質管理計画)**を1枚にまとめて、現場に貼りましょう。
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